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野菜の日

皆さんこんにちは。

アネストの井梅です。

さて、8月31日は、野菜の日です。

や⑧さ③い①の語呂合わせから、
全国青果物商業協同組合連合会をはじめ
9団体の関係組合が、
1983(昭和58)年に制定した記念日です。
 
栄養たっぷりな野菜を
再認識してもらうとともに、
野菜のPRを目的にしています。

そこで少し早いですが、今回は、
夏の終わりから秋にお店に並ぶ
いわゆる秋野菜についてお伝えします。

夏の終わりから秋の始めにかけて、
とうもろこし・おくら・しそ・なすなどが
食べ頃になります。

これらの食材は夏が旬なのですが、
晩夏でも甘みを蓄えておいしく食べられます。

ぶなしめじ・舞茸などの
通年出回るきのこに加え、
ひらたけ・しいたけ・まつたけなど、
フレッシュなきのこが出始めます。

そこで、秋には年中食べられるきのこだけでなく、
この季節にしか食べられないきのこを
積極的に食べましょう。

その他には、
根菜類がでんぷんや糖を蓄えて
おいしくなる季節です。

具体的にはレンコン・ビーツ・にんじん・
かぼちゃ・ごぼう・じゃがいも・タマネギ・
里芋・さつまいも・山芋などが旬を迎えます。

根菜は野菜そのものをメインとして食べる他、
出汁や付け合せとして料理のベースになるなど、
万能な使い道があります。

◆秋野菜の特徴

たとえば、
ニンジンがもつビタミンAは
紫外線のダメージを和らげる効果があるので、
シミやそばかすを予防・改善します。

さらに、βカロチンによる抗酸化作用で
肌のターンオーバーが活発になると、
冬に向けた乾燥対策にもなるのです。

秋になると種類が豊富になるきのこ類は、
食物繊維が豊富です。

脂肪を排出する効果で
肥満になりにくい身体をつくり、
血中コレステロールを減らします。

他にもビタミン類、カルシウムや
必須アミノ酸が豊富で、がんや高血圧、動脈硬化などの
予防にもなるのです。

食物繊維で便通がよくなるため、
便秘解消から美肌効果が期待できます。

秋にはさつまいもや里芋、
山芋などのイモ類もたくさん出回ります。

イモ類は食物繊維が豊富で、
夏の暴飲暴食や冷たいもののとり過ぎで
弱った胃腸を保護、
腸内環境を整えて栄養を取り入れやすい体質に
変える働きがあります。

また、イモ類にはビタミンCも
豊富に含まれているので、
冬に向けた風邪予防としても効果的です。

このように、秋は夏の暑さで身体が消耗しています。

冷房で自律神経が乱れている、
冷たいものをとり過ぎている、
このようなときは、胃腸が冷やされるため、
気温が下がり始める秋に体調を崩しやすくなるのです。

ですので、秋野菜を食べることは
体の回復と冬の寒さへ備える働きが期待できますので
とても理にかなっているのです。

◆秋野菜の代表「根菜類」の魅力

秋から冬にかけておいしくなるのが根菜類です。
中でも、レンコンや里芋に含まれる「ぬめり成分」には
大きな注目が集まっています。

里芋とレンコンのぬめりの主成分は、
ムチンと呼ばれる水溶性の食物繊維です。

食物繊維は便通をよくし、
腸内環境を整える働きをします。

腸内がキレイになって善玉菌が増えると
消化吸収が活発になり、体全体に栄養が行き届きます。

ムチンは胃粘膜を保護して消化吸収を助けるだけでなく
タンパク質を分解・吸収しやすくする働きもあるので、
美肌効果や免疫力アップ、
回復力の向上につながるのです。

ムチンの持つ保湿効果は、
ドライアイや美肌にも効果があります。

また、里芋に多く含まれるもうひとつのぬめり成分
「ガラクタン」には、
動脈硬化や脳の活性化、
がん細胞の働きを抑えたり
血圧を下げる効果もあるのです。

里芋に豊富なムチンやグルコマンナン、
ガラクタンといった食物繊維は糖の吸収を緩やかにし、
脂肪がつきにくくする働きがあります。

コレステロールを減らして
血液をサラサラにするので、
脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化などの
予防にも効果的です。

秋に出回る野菜はデンプンを豊富に含み、
寒さに備えた栄養素がつまっています。

根菜を食べる若者が減っているといいますが、
生活習慣病の予防や改善などの効果があるので、
積極的に食べるべき野菜だといえるでしょう。

いかがでしたでしょうか
秋には栄養豊富な野菜がたくさん出回り、
食欲の秋といわれるほど
食べ物がおいしくなる季節です。

食事はおいしいことも大切ですが、
食材が持っている栄養素を
効果的に摂取できる料理をとり入れることも
考えてみましょう。

もちろん、
火を通さないとおいしく食べられない食材も多いため、
火を通してでも消化吸収しやすくする工夫を
必要とします。

つまり、活かしたい栄養素の特徴を見極めて、
適切に調理することで初めて
魅力的になる食材も多いのではないでしょうか。

秋が来たら、
食材の持つ栄養素を活かすための調理と
おいしく食べるための調理を組み合わせて、
秋野菜をたくさんたべましょう。

それではまた!