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住宅ローンを比較するポイント
皆さんこんにちは。
アネストの井梅です。
前回20代の住宅ローンの選び方を
お伝えしましたが、この選び方の基本となる
住宅ローンを比較する4つの項目に
今回はスポットを当てました。
住宅ローンには、多くのラインナップがあり、
どこに注目して比較すればいいのかと
迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
住宅ローンは、
金融機関により金利や各種手数料などが
大きく異なるため、
同じ金額の融資を受けた場合でも、
総返済額に大きな差が出ることがあります。
そこで今回は、
住宅ローンを比較するために
押さえておきたい4つのポイントをお伝えします。
ご紹介するポイントに注目し、
住宅ローンを比較していくことで、
自分にとって少しでも有利な
住宅ローン商品を見つけましょう。
◆住宅ローン金利
金利の低さは、
住宅ローンを比較する際に
もっとも重要なポイントの一つです。
金利は融資額に対する利息額に関わる部分なので、
総返済額に大きく影響を与えます。
借入額が大きくなればなるほど、
金利のわずか数パーセントの違いが
大きな金額の差になります。
住宅ローンには、
すべての期間の金利が固定されている
「全期間固定型」、
一定の期間金利が固定され、
その後は再度固定型・変動型を選択する
「期間固定型」、
半年ごとに金利が見直される
「変動金利型」があります。
いずれの場合も、
金利は少しでも低い方が総返済額は少なくなります。
住宅ローン金利で最近注目されているのは、
実店舗を持たないネット銀行です。
ネット銀行は人件費などのコストを抑えることで、
住宅ローン金利を低く設定しているところが
多くなっています。
「住宅ローンは利息・総返済額が少ないことが一番」
という方には特におすすめです。
一方、全国に支店を持つメガバンクは、
金利においてはネット銀行に劣りますが、
「対面でじっくりと相談をして、
住宅ローンを契約したい」という方にとっては、
選択肢になるでしょう。
ただし、
原則的に店舗の営業時間内に訪れる必要があるため、
仕事などで来店が難しい場合は、
それ以外の時間帯に対応が可能かどうか、
あらかじめ確認しておきましょう。
◆諸費用
「金利の低さ」に加えて、
注目すべき点が住宅ローンの「諸費用」です。
諸費用とは、
金融機関の事務手数料・契約書に貼付する
印紙代・司法書士報酬・登録免許税・
住宅ローン保証料・保険関係(団信・火災保険など)
の費用を指します。
表面金利が低くても、
事務手数料が高ければ
「結果として支払総額が大きくなってしまった」
ということも考えられます。
事務手数料は、
金融機関ごとに
「定額型」
(手数料一律。金額は金融機関により異なる)と、
「定率型」(借入額に対して一定割合)が存在します。
例えば、3大メガバンクでは
32,400円に固定されていますが、
ソニー銀行やイオン銀行などのネット銀行では
定率型と定額型から選択することも可能です。
借入額により変動する場合は
「借入額×2.16%」など、
各社料率が決められています。
住宅ローン保証料や団信保険料は、
金融機関によっては無料としていることもあるので、
諸費用を抑えたい方はチェックしましょう。
金利ばかりに目がいきがちですが、
それ以外の諸費用についても、
比較する際の必須チェック項目に
することをおすすめします。
◆繰上げ返済のしやすさ
住宅ローンは、
低金利かつ期間が短いほど
支払う利息額を抑えることができます。
そのため、繰上げ返済を検討している方は、
繰上げ返済の自由度(利便性)・
手数料についても、併せてチェックしておきましょう。
例えば、
繰上げ返済の自由度(利便性)の部分では、
繰上げ返済の最低額にも注目してみましょう。
一定金額以上でないと
繰り上げ返済ができない金融機関もあれば、
1円単位から返済可能な金融機関もあります。
手続き方法にも違いがあり、
店頭窓口まで足を運ばなくては
ならない場合がある一方で、
インターネットで24時間手続きが
可能な場合もあります。
加えて、
繰上げ返済の回数に制限が設けられているケース、
事前申し込みが必要なケースもあります。
例えばフラット35では、
繰上げ返済の実行は月1回までで、
繰上げ返済実行日の1ヵ月前までに
申し込みをしておく必要があります。
また、
繰り上げ返済のための手数料を取られることも多く、
その金額にも各金融機関で差があります。
中には、繰り上げ返済時の手数料が無料の
金融機関もありますので、
繰上げ返済を頻繁に行う可能性がある場合は、
そのような金融機関を選んでみましょう。
◆団体信用生命保険(団信)や契約者サービスなど
見落としがちなのが
団体信用生命保険(団信)や
契約者サービスの違いです。
これらも住宅ローンを比較する際には、
必ずチェックしたい項目です。
団体信用生命保険(団信)は、
住宅ローンの契約者に万一のことが
あった場合の備えとして、
契約者が死亡した際に
保険金によってローン残高を返済するものです。
ほとんどの金融機関では、
団体信用生命保険への加入が必須となっています。
団体信用生命保険に加入するためには
保険料がかかり、
契約時に一括で支払うか
住宅ローン金利に上乗せするかが
金融機関によって異なります。
現在はネット銀行を中心に、
団信保険料が無料の金融機関も増えています。
また、団体信用生命保険には
「疾病保障」などの特約を付帯することができます。
疾病保障とは特定の疾病と診断された場合や、
それが原因で就業不能となった場合に
住宅ローン残高がゼロになるものです。
家族が多い場合や、
家庭内での収入源が1人(ローン契約者のみ)と
なっている場合には、
残された家族にとってメリットが
大きいと言えるでしょう。
「疾病保障」の特約を付帯すると多くの場合、
「金利上乗せ」というかたちで追加保険料を
支払う必要がありますが、
「疾病保障」を無料付帯できる金融機関もあります。
もう一つの注目すべきポイント
「契約者サービス」とは、
住宅ローン契約者のみを対象としたもので、
ショッピング特典や定期預金金利上乗せなどの
サービスがあります。
契約者サービスも各金融機関で
特色の出る部分なので、
比較する際は目を向けてみましょう。
◆まとめ
住宅ローン金利・諸費用・繰上げ返済のしやすさ・
団体信用生命保険(団信)や契約者サービスなど
ここまで4つのポイントを解説してきましたが、
残念ながら誰にとっても
完璧な住宅ローンというものはありません。
そこでまずは、
「金利」か「諸費用」か「繰り上げ返済」かなど、
ご自身の家庭において重視すべきポイントを挙げ、
優先順位をつけていきましょう。
その優先順位を基に
住宅ローンを比較する際のポイントを
明確にすることで、
より最適な商品を選ぶことができるようになります。
住宅は人生の中でももっとも
大きな買い物と言われます。
物件選びもさることながら、
希望の住まいを購入するための住宅ローンについても
じっくりと比較し最適なものを選ぶようにしましょう。
それでは!!