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住宅基礎の要 鉄筋工事
みなさんこんにちは、現場担当の野原です。
今回は、基礎工事の重要な部分である鉄筋工事について取り上げます。
現在の基礎工事は鉄筋コンクリート造が主流で、
鉄筋組みは基礎工事の骨組みになる部分となります。
使用する鉄筋の材料は圧縮には弱いのですが、引っ張られる力には
強く柔軟性があります。
コンクリートの特性としては、圧縮には非常に強く、引っ張る力に
弱く柔軟性がありません。
そのため鉄筋工事はコンクリートの弱い部分を補うために必要な工事となります。
鉄筋は異形鉄筋と呼ばれる凹凸がある鉄製の材料を主に使用します。
異形鉄筋はJIS(日本工業規格)で定められた、鉄筋コンクリート用棒鋼と呼ばれる物が
あります。
今回はベタ基礎のベース筋と呼ばれる格子状の鉄筋の組み方で規定の幅で施工されています。
ベタ基礎の鉄筋組は捨てコンクリート・砕石の上にユニット鉄筋などを使い、結束線と
呼ばれる針金をハッカでベース筋と呼ばれる格子状の鉄筋を組み上げ、その後立て筋と呼ばれる
土台が乗る部分の鉄筋を組み上げます。
ベタ基礎ベース筋のチェックポイントとしては、
①ベース筋のピッチは正しく図面通りに施工されているか。
②ベース筋のジョイント部分(鉄筋の連結部分)は鉄筋の太さの40倍の長さが
重なり合っているか。
③ベース筋の下にスペーサー(サイコロ)が入っているか等
立ち上がり鉄筋のチェックポイントしては、
④土台や柱の立つ部分に鉄筋が施工されているか。
⑤建物の角のジョイントとなる所に同じ太さのコーナー鉄筋が施工されているか。
⑥立て筋のジョイント部分にジョイント鉄筋が施工されているか。
⑦鉄筋ジョイント部分に鉄筋が重なりすぎていないか。
⑧人通口や玄関部分の鉄筋は鉄筋を切らなくてはならない部分がありますが、
その部分の補強筋で補う必要となります。
鉄筋組みのチェックを終え、第三者機関の検査を受け、問題がありませんでしたので
コンクリートの打設と進みます。